「・・・・どう、なされた?」

月光ふり注ぐ、この建物の主にふさわしい白い屋上。
その蒼白い光の下に二つの影。

「解らないのか?」

黒い影が口を開く。

「いっこうに。」

白い影が応える。

「貴方はまだ治療が必要。お戻りください。」

白い影が深々と礼をする。
黒い影は暫くその姿を見つめていたが、やがてその口元を美しく歪めた。

「美しいな。」

びくりと白い肩が震える。

「こわいか?」

黒い影が笑う。

「失礼ながら、私はそれほど人間が出来ていないので。」
「面白い。」

黒い影がするりと白い影に近づく。



「言ったのは、お前だ。」

「っ」

白く美しい手を、白く美しい手が掴んだ。



「お前は、“新宿”のモノだ。」

「それは・・・」

「そして、ここにいるのは?」

白い影が恐怖に震える。




「いま、お前の目の前に、いるのは?」




黒い影が白い影に重なる。
白い影は、抵抗しなかった。


離れた黒い影がうっすらと笑う。




「解るだろう?」



お前が、誰のモノか―――――




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烏兎さんの妄想語りを聞いたことによって出来た産物。
解り難いし、破壊神はこんなにお喋りじゃないな・・・・・・(笑)